こんにちわ。ろみい(@RomieRomie5)です。
先週末からどっぷりとゴスペルにまみれていました。笑。
今日も午後まで体が動かないほどでした。
歌は上手いとかではないのですが、ゴスペルが好きで10年以上前から香港で行われているゴスペルワークショップに参加しています。最初にこのゴスペルと出会ったのは、映画「天使にラブソングを」でした。
その後、縁があり香港で本場のブラックゴスペルミュージックを携えて香港でワークショップが行われると聞いたとき、すかさず参加をしました。その時に歌のことだけでなく、このゴスペルに関する歴史、そして、なぜあれほどまでに魂が揺さぶられるのか...そのようなことも興味を持って多くのことを学ばせてもらいました。
結局のところ歌のうまい下手ではない...ということを知り、今も楽しんで喜んで歌っています。今日は、そのゴスペルに関して少し書かせてくださいね。
魂を揺さぶるゴスペル
影響を受けた映画
「天使にラブソングを」1992年製作のアメリカ映画。ゴスペルを題材にした映画ですね。ウーピー・ゴールドバーグ主演のこの映画からいくつもの曲がゴスペルの代表曲として、今尚、親しまれております。その中でも、「Oh Happy Day」は、ゴスペルブームの火付け役となりました。
「天使をラブソングを」あらすじ
殺人事件の現場を目撃したしがないクラブ歌手のデドリスが、重要参考人として警察に保護され、裁判の日まで聖キャサリン修道院にかくまわれる中でのストーリ。
尼僧として振舞うことを余儀なくされたデロリスは堅苦しい生活に嫌気がさすも、やがて聖歌隊の指揮者を任され、歌手として本領を発揮していきます。教会の下手な聖歌隊を鍛え上げ、退屈な聖歌をアレンジして派手なパフォーマンスを繰り広げ、保守的で厳格な修道院長との対立をよそに、一躍町中の人気者になっていく様子は観ていて気持ちがいい。
そして、最初は疎んじていた修道院のシスターたちと、歌を通じて徐々に友情を育み、固い絆で結ばれていくところは、心が熱くなります。
しかし、平穏な日々も束の間、警察内部の情報が漏れたことでローマ法王を迎えたミサの前日にデロリスがさらわれてしまう。修道院長の口から彼女の素性を知らされた修道院のシスターたちは、例え本物の尼僧でなくとも自分たちを導き、歌うことの素晴らしさを教えてくれたデロリスを救うべく、ヴィンスのアジトであるリノのムーンライトラウンジへ乗り込む。無事救い出されたデロリスは仲間たちに心からの感謝の意を述べて修道院長とも和解し、ローマ法王の御前でのコンサートを大成功に導くのでした!!!
ゴスペルとは?
奴隷としてアメリカ大陸に連行されたアフリカ人は彼ら独自の言語・宗教などをいっさい剥奪された。その苦しい状況下で、彼らのうちのある人々は、救いを与えるゴスペル(福音)と出会い、キリスト教への改宗を経て、神に彼ら独自の賛美をささげるようになった。こうしてアフリカ特有の跳躍するリズム、ブルー・ノート・スケールや口承の伝統などとヨーロッパ賛美歌などの音楽的・詩的感性が融合してスピリチュアル(黒人霊歌 negro spiritual [1]とも言う)という現在のゴスペルの基調となる音楽が生まれた。後年になってジャズやロックなど様々なジャンルと結びついてその音楽性は今も進化し続けている。
ウイキペディアより
17世紀にアフリカ大陸からアメリカに強制的に連れてこられたアフリカの方々には、人間としての扱いを受けられず、人権なんてないに等しい中、絶望的な環境下で働かされていたんですね。
奴隷制後の中で主人である白人から聖書の話を聞いた彼らは、福音(GOSPEL)・良い知らせと出会い、絶望的な社会の中で希望を持つことを知りました。
また、主人たちの目を逃れて自分たちで歌ったり、踊ったり、作るようになりました。教会の誕生です。そして、お互い助け合うコミュニティとしても各地に誕生していったんです。聖書の中には「自由」「解放」「恐れるな」という言葉が数多く出てきます。これは、彼らにとっては「奴隷制度からの解放」を意味し、神を信じて歌うことで、悲劇的な境遇を耐え忍びました。
1861年~1865年の南北戦争で奴隷制は廃止となりましたが、現実には、そこからも長い間虐げられる生活を送っていた黒人の方々。その魂の叫びが歌となり、叫びとなり、喜びとなり、希望となり...、現代では音楽の範囲も多様化してきています。
どうしてわたしがゴスペルを歌うのか?
もともとは、 アメリカの黒人の方たちが作った英語の歌で、教会で発展していった音楽です。最初は、多くのアメリカの歌手もそうですが、その背景に子供の時に教会で歌っていた。ということを多く聞いてはいました。そして、あの「天使にラブソングを」でのパワフルなゴスペルで興味は倍増。
その後、本場のゴスペル歌手の方からワークショップを通してゴスペルを学ぶのですが音楽の素晴らしさだけでなく、歌詞の意味の深さ、そして、彼らの生き方に感銘を受けました(当時、ゴスペルを教えてくれた講師の先生方。アメリカでは尊敬されている方です。)
※ブッチ・ヘイワード氏
ゴスペルの歌詞の中には、あれだけの試練と悲劇的な環境の中で長い間黒人奴隷だった方々を支えた言葉が満ちていて...それは、現代でも変わらずにその魂の言葉は語りかけます。
日本人や香港人も社会の奴隷的な環境でやむを得ず働いている人もいます。日本には、奴隷制度はないですが環境や状況が違うとしても...何かの奴隷になり、失望し続け、もう、希望を見出せなくなっている人もいます。ゴスペルの歌詞になっている多くのバイブル(聖書の言葉)は、現代のわたしたちのこころを揺さぶり、励ましてくれるのではないでしょうか?
※キャシーさん
最後にある黒人ゴスペルシンガーの方が言われました。
「ゴスペルがあったから、ゴスペルができたから黒人はあんな非人道的な社会の中においても絶えることが出来た。力強く団結することが出来た。そして、ここまで歩んでくることが出来たんだ。」と。
わたし自身は、そのような環境に置かれたことは...ないでしょう。でも、同じ人生の中で辛くてどうしようもない時、ゴスペルの言葉で支えられたこともあります。
何よりも歌が上手い下手ではなくて、歌うのが好き...というのもありますが...
そんなこんなで、現在は日本語・広東語・英語で歌われるゴスペルのワークショップに行っていますが(日本人の方による指導)、既にわたしのライフワークになっています。
11月のコンサートに向けて練習しなきゃ!
※随分前の画像です...が、プライバシーの為ぼかしまくってます。
では...
ろみい