留学、海外旅行、海外駐在、海外での仕事などで多くの人が海外に出るようになった近年、国際結婚も珍しいものではなくなってきましたね。
私の暮らす香港にもたくさんの国際結婚されている日本人の方がいてて、「長くなったわね~。」と互いに顔を見合わすような人も増えてきました。それ以上に長く暮らしている年配の方は、40年以上も香港に暮らしています。大変な時代を通られた方もいます。私たちは今という豊かになった香港を享受することが出来るようになって、本当に住みやすくなったと思います。
そんな中で日本人の奥さんを持つ香港人のKさんと少し前に国際結婚に関して語り合いました。うちは旦那さんが香港人、妻が日本人というパターンですが、香港ではこのパターンの方が国際結婚組は多いです。
国際結婚に関して、日本人の奥さんを持つ香港人と語り合った
香港人のKさんの奥さんは日本人。うちと逆パターン。
以前の仕事の関係で知り合うようになった香港人のKさん。会社に商談に来ていただいた時から、その商談での話し方、日本語が非常に上手だったことと日本人のことをよく知っていると思えるその対応に、私は非常に好感が持てました。
何回か商談を重ねた後、さりげなく仕事以外のプライベートなことに思いっきり探りを入れてきていた彼。この時は、香港人のスタッフも同席していたので当たり障りのない話をしてたのですが、彼も国際結婚をされていたことが発覚。
そこから、仕事を通して、プライベートを通して親しくなった彼とは、かれこれ0年以上のお付き合いです。
白熱した!?国際結婚についての話。
先にKさんに聞かれたので、「わたしがどうして今のだんなとであったのか?
そして、結婚したのか?」ということを話しました。このことに関しては今後ブログの中でも書きますので、また読んでくれたらうれしいです。
さて、どこに行っても決まって国際結婚をしていることが発覚すると聞かれる質問。
出会いは?きっかけは?
国際結婚でなくとも、結婚というものにはそれぞれドラマがあって
友人知人のそういった話には、誰もが質問したくなると思うのですが(笑)
”ろみいさんは、どうしてご主人と知り合ったんですか?”と唐突な質問。
「ああ、それでは 反対にわたしのほうから質問させてくださいね。
Kさんは、どこで、どうやって、今の奥様と知り合って結婚にまでいたったんでしょう~?」と、切り替えしたわたし。
「実はね。わたしが日本に留学していた時に、東京のとある飲み屋にてテーブルの横に座っていたグループに留学生だった友達たち(台湾人や韓国人、タイ人の友達)が声をかけたグループ(日本人女性)の中に彼女がいたんですよ~。
ひょんな、そんなことから知り合いになったんです。そんなことから始まって、しばらく話したり、会うようになり、お付き合いが始まりましてね。
香港に帰ってからも、手紙で 電話でお付き合いはずっと続いてたんです~。あとは、皆さんと同じようなものです。想像するとおりですよ(微笑)。」
と、そこからは、奥さんの話が延々と。それからは、子どものこと。教育のこと。香港と日本の違いや香港人と日本人の行動や考えの違いが多かったですね。
国際結婚悩み相談室のようになってしまいました(笑)
「国際結婚してよかったことは?」
わたしが先に聞かれました。
「実はね、国際結婚ということは若いときは考えたこともなかったし、
香港なんていう場所さえも結婚するまで知らなかったんですよ~(恥)
わたしの中の外国は極端に言うと、アメリカ、ヨーロッパ、オセアニア これしかなかったの。他の国には目もくれなかったわ。
オーストラリア滞在中に、わたしは外国の人との結婚は無理だなって思ったの。生活習慣や衛生観念が違うから、日本人の男性の方がいいと…
海外に出てからの方が強くそう思うようになったんですよ。
そんなわたしが今の主人と後に出会うことになるんだけど、海外の人とか、外人とかそんなのを超えていち個人として惹かれたのね。相手もそうだったみたい。
ちょっと個性的な日本人...みたいな。
そんな、わたしが香港人と結婚したでしょ。大好きな人だったから、どんなことも乗り越えられるみたいな情熱があって、反対にあったりしたけどそれでも一緒になるって決めたから、覚悟はあったわね。
国際結婚してよかったな~と思うのは、
特に国際結婚自体を特別に思うことはないのだけど...
最初は、わたしは広東語が全くできなくて、英語での意思疎通。
言葉が100% 理解できないこと...がよかったかも。
言葉での意思疎通が 日本人同士みたいに夫婦間で出来ない事!(少なくともうちは...)
(へっ?とびっくりされる。)
もちろん、言葉や文化の違いで、痒いところに手がとどかないという思いもあるんですけどね。すごい言葉のことででも努力は必要だけど、それだからこそ理解しあおうと必然的?に思えるし(いつもじゃないけど)
理解できないことは、「この人外人だしね...」と許容範囲が大きくなる!?
最初は、互いを理解しあおうと思いやりがあったわよね...
きっとそうじゃないと、やって来れなかった。また、香港の人って家族もものすごく大事にするけど、お義母さんとの関係にも随分悩まされたの。
所詮...わたしは外人。相手は宇宙人。くらいに思いながら、お付き合いさせてもらってました。(同じ顔した?香港人。意外と日本人と文化も考えも大きく違ったりします。)
他には…
※海老雲吞麺
※赤酢でいただくのが最高!(めちゃくちゃローカルフードです。)
で、おいしい中国料理が食べれるでしょ~。
で、自分の常識が覆されたでしょ~
他に香港人のたくさんの友達もできたし
だんなやだんなの家族、友達を通していろんなものが見えてきたもの~。
本当に感謝してる。
そして、香港はなんだかんだ言って、しがらみの少ない土地で自由だし
超便利な都会なのに、自然が豊かな環境で...少し足を延ばせば大自然があるものね。
いいことの方が多いわね(笑)
実は、香港は、来た当初は大きらいだったけど
途中からは、こんなに住みやすいところはないかも(笑)なんて思うようになり
この香港に住めるようになったことも 国際結婚してよかったこと。
あと、電話とか友人たちとの集まりの時に
わたしのだんなさんは、日本語が出来ないので
日本人の友人、知人と話をするとき、だんなに聞かれてまずいことはないのよ(笑)
だんな、わたしが何を話しているのか分からないから。
(今は、子ども達がわかるので気をつけているけどね。)」
延々、話は続く…
わたしが、ドドド~ッとしゃべった後
香港人のKさんが
”日本料理が食べれて、日本の文化にじかに触れて
自分も日本に対する理解が深くなりました。
これは、国際結婚の利点ですね!
奥さんが日本人なので、奥さんを通して日本を見れます。
僕も国際結婚して、大好きな嫁さんと結婚して、子供たちを授かって...
家族がある。それだけでありがたい。いろいろあるけどね。 ”
おお~、なんて簡潔な返答。
それでも...
国際結婚のいいところが、人にとっては悪いところになり、難しい問題を作っていることも多いのですが(人それぞれもちろんいいところも問題も違いますし)
理解しあえないことが、深い溝を作り、離婚してしまうカップルも実際のところ少なくはありません。
お互い受け入れあい、理解しあわなければ、超えられない問題も多々あると思います。ホント、簡単じゃありません。
実は、わたしたち夫婦もそういうところを何度か通ってきています。
以前は、情熱と勢いで乗り越えられたことも、時には、衝突し完全に解決されていない問題もあります。それは、国際結婚であっても、そうでなくても、同じようにあると思います。
でも、やっぱり...
国際結婚して、よかったと思うところいっぱいあります。
これからもそれを積み上げられたらいいなと思います。
もちろん、困ったこと、怒ったこと、泣きたくなったこともたくさんありました。
でもそれは、国際結婚であっても、日本人同士であっても苦楽を共にすることはいいことばかりじゃなくて、苦労もあり、時には誤解しあい、離れたくなる時もある。上手くいくときもあれば、壊れてしまう時もあり...
我が家も結婚して20年が過ぎましたが、今でもいろいろあります。時々、日本に帰った方が楽だなとか思うのですが、この旦那さんと生涯を共にするつもりです。
なんだか、ただただ 長くなってしまいましたが
Kさんと話をしてて、改めて自分の考えが見えたそんな感じがしました。
では…