香港に始めてきたのが1996年。
実は香港のことはあまり知らずにやってきました。イメージしたのは「ジャッキー・チェン」と旅の途中に聞いた香港人のうわさ「プライドが高い、高慢」。真相はよく分からなかったけど、とっても繁栄した都市というのはガイドブックを見る限りうなずけた。
しかし、初めての香港の印象は、高層ビルが多い、なんか汚い、人が多い、声が大きい、住むところではない!実は、そんな感想を持ちました。おまけに宿泊施設も高い!
その当時、バックバッカ―だったわたしは、主にどちらかというと自然の多い国、街々村々を歩いてきたので香港の人の多さや高層ビル、そしてとにかく賑やかな街の様子がとにかく雑多に感じたのです。正直、そんなあまりいい印象を抱かなかった香港。
でもね。住めば都!!!
今はこの香港が大好きです。この香港は故郷です。
生まれた国、故郷の日本ほどに愛してます!
そんなわたしの...香港を愛してやまない理由ベスト10!!!
お付き合いください。
香港を愛してやまない理由ベスト10!
1 都会と自然の距離が近い
香港に来たことがある人ならこう感じるかもしれません。「え?香港ってこんなに自然があったんだ!?」って。
飛行機が香港に近づき着陸準備態勢に入ったら窓の外を見てほしい。香港近郊の上空から山々や島々が見えてきます。それはとても美しい風景で、沖縄から来た友達も「香港ってこんなにきれいんだね!」と初香港の時にはびっくり!
陸では、中心地から約30分もバスを乗っていけば美しい海岸線が見えてくるんですよ。また、都会の中からでも海が見たければビクトリアハーバーが目と鼻の先にあり、香港の人たちを潤してくれてます。
他にもビーチ、漁港、トレッキングコース、湿地帯、香港には意外なほどの豊かな自然がすぐそばにあるんです!10月~3月頃の過ごしやすい香港では、この時ぞとばかりにアウトドア人口が増えます。
2 世界一の交通網!便利で早いし、安い!
香港の交通網は本当に素晴らしいのです!
MTR、バス、ミニバス、フェリー、どこにでもスムーズに早く行ける、しかも安い。初めての人にも分かりやすい案内で外国人の観光客が称賛の声をおくるほどです。
日本に帰ると実化は不便な場所ではないのに「不便さ」を感じるほど。
はい、香港は便利すぎるのです。
3 料理が美味しい
いかないと無性に行きたくなる飲茶。そして、広東料理、中国の地方の料理から、世界各国の料理がほぼそろってしまうのではないかという香港。勿論、本格的な日本料理が食べれるところもかなり増えました。外国人シェフも数多くいてレベルも高いです。
また、もう少しお財布のひもを緩めると...素晴らしい環境下で最高の景色を見ながらの料理をいただくことも出来ます。
そうそう、有名なのはB級料理と言われるストリートフード、市民の食べ物も充実してて、安く美味しくいただくこともできます。臭豆腐は、噂だけでなくぜひ試してほしい一品のひとつです。笑。
美味しい料理が多すぎて、香港に来て太る方も結構な数でいますよ。笑
4 スイーツ天国
ああ、スイーツ!これに目がない人も多いと思います!
香港は、言わずと知れたスイーツ天国。伝統的な中国スイーツ。そして、南国のフルーツをふんだんに使ったスイーツ。種類が豊富なスイーツは、老いも若きも男も女も大好き!
ちなみに香港に来た当初は、マンゴー系スイーツにはまり。今は健康にいい素材をそのまま生かした優しいスイーツが好きです。日本でいうところのお汁粉系や豆腐デザートも大好きです。
5 ハッキリと自己主張する香港人
Noと言える香港人です。
香港は、個人主義が浸透してて、人は人。仕事とプライベートはしっかり分け、自分の意見はしっかり言います。最初は、この個人主義的な対応や言葉に冷たいと思うことがありました。しかし、そうではなくて自分は自分という境界線をしっかり引いているんですね。日本人的な曖昧な受け答えや意味もないのにニコニコ笑っていることは「何を思っているのか分かりにくい。」とビジネスの上では特にあまり良く言われません。
でも、親しくなったら...「これでもか!!!」という程、おせっかいで、親切にしてくれます。わたしはたくさんの香港の人たちのたくさんのおせっかいに助けられました。笑
6 新旧東西融合の都市
超高層の近代的でモダンなオフィスビル、すぐその下に広がる庶民に愛されてやまない下町。そして、最新鋭の地下鉄が張り巡らされた街の上にゆっくりと走るトラム。
イギリス植民地時代の建物を残す建物の横に、古い中国のお寺があったり、多くの多国籍な人が行きかう中心部。この香港は大都会であり、人情溢れる多くの人が暮らす街でです。
植民地時代の文化を受け入れた街でありながら、中国の文化もしっかりと残っている。許容範囲の広い都市。 雑多と思うか素敵と思うかはあなた次第。笑。
7 女性も男性も平等
わたしが特に感じたのは職場。仕事では男女のは関係はなく、その能力や仕事ぶりが顕著に評価される実力主義。当たり前のように女性が年上の男性の上司ということもあるし、香港での女性の進出はかなり進んでいます。
何よりも今の香港の香港特別行政区長官は女性です。
また、共働きが当たり前の香港では、家庭を支えるためにお手伝いさん(通称:アマ)を雇うことも普通ですし、夫婦もどちらか出来る方、時間がある方が家事育児をするのも当たり前のこととなっています。社会全体が女性が働くうえにおいて、協力体制が整っているともいえるでしょう。
日本は、まだまだ男性が優位になれる社会・会社構造です。女性の社会進出が叫ばれるのであれば、見かけだけの改革でなく、男性の意識改革(特に年配の方)、また、今の子供たちに本当の意味での「男女の平等」が教えられてほしいです。女性も甘えてはいられなくなるでしょう。そして、多くの女性にも自分の可能性を信じて頑張ってほしいです!
8 レディファーストの都市
これはあくまでも私的観点ですが、イギリス植民地時代のよき風習がこの香港社会に値強く残っています。香港人男性は、奥さんや女性の為にドアを開けて待っている、車のドアを開けて待っている、食事を女性に先に取り分けてくれる、意見を先に女性に譲るなど...生活の細かい場面でレディーファーストが浸透しています。
こういったことに慣れない日本人女性には、香港人の男性が紳士に見えたりしますが...騙されてはいけませんよ。笑。
9 老若男女とも愛情表現が豊か!?
若い子のイチャイチャは、エレベーターでも街中でもチューをしたり、抱き合ったりしていて.....私的には恥ずかしくて見ていられません。本当のところ...。
でも、香港のおじいさん、おばあさん。夫婦になっても手をつないで街を歩いている様子をみるとほのぼのとした気持ちにさせられます。よく手をつないでいる老夫婦を街で見かけますが、あんな老夫婦になれたらいいなと思いますね。
香港女子はこころを開くまで結構ガードが堅いですが、一度こころを開くと愛情表現に関しては意外とオープンです。
10 愛してやまないのは家族が共に過ごした場所だから...
この香港は特別な場所になってしまいました。
旦那さんが生まれた街だし、こどもたちが生まれた街(ひとりは日本だけど)。そして、この香港で暮らしてきて、子供たちの成長、家族ではぐくんできた愛情、歴史もここにたくさん詰まっていて、ここはわたしの愛してやまない場所なのです。
第2の故郷です。
もしかしたら、わたしにとっては「家族が共に過ごしてきた場所だから」
理由はこれで十分なのかもしれません。
あ、もちろん大事な友達もいますし、過ごしてきた時間が宝物そのもの。
だから、香港を愛してやまないのです。
最後に
香港に暮らし始めて、香港のイヤなところもたくさん見てきました。闇雲に香港を称賛するわけではありません。抱えている問題もたくさんありますし、これから香港はどこに向かっていくのだろうと思う香港の人たちの心と思いと同じで...
この香港の行く先を案ずる思いもあります。
でも、香港には、いいところがたくさんある。記事にした10の理由のほかにも
細かく書いていけば、きりがない。愛するのに理由はない。
ここが大好きになってしまったんです。
香港を愛してやまないこの気持ち伝わったらうれしい。
少しでも香港に興味を持ってくれたらうれしい。
そう思うのです。
では...