こんにちわ、ろみい(RomieRomie5)です。
6月に購入していた『モバイルボヘミアン 旅するように働き、生きるには』
著:本田直之, 四角大輔をようやく読みました。
「本当に、あと何十年も今の働き方を続けたいですか?」
と誰もが自分に問いかけたことがあると思います。
ただ「ノマドいいよね。」「ノマド最高!」とそのスタイルを称賛する風潮には、違和感がありました。でも、このモバイルボヘミアンという生き方は、すごく自分の中にス~ッと入ってきました。
スタイルではなく、働き方、生き方を考えさせられます。
それじゃ、「モバイルボヘミアン」って何なの?ということになるけれど
長年、著者である本田氏と四角氏が実践して現在形となって本を通して紹介している考え方、生き方がこの「モバイルボヘミアン」。
モバイルボヘミアンとは、仕事のために生きるのではなく、自分の好きなことをライフスタイルの中心に据えながら、旅するように働き、暮らす、自由な生き方のこと。
この本を読んで気になったところ、心にとめていることを
自分お話も入れながら紹介します。
目次
- 今の働き方を何十年も続けてていいの
- ひとつの収入源に頼るということの危険性
- ワークスタイルでなくライフスタイル
- ミニマムライフコストを把握する
- 誰にでも向いているわけじゃない「モバイルボヘミアン」だけど
- 整えておくべきこと
- 最後に
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今の働き方を何十年も続けてていいの
読み始めてすぐに著者はこのように語りかけてきます。
この本で伝えたいメッセージは極めてシンプルだ。
「仕事の為に生きるのではなく、本当に自分のやりたいこと(大切にしたいこと)の為に生きていい」
そして、様々なわずらわしさを抱えながらも踏ん張りがきかずに働き続けているあなたに僕はこう問いたい。
「本当に、今の生き方をあと何十年も続けたいのですか?」
わたしは40代の半ばに入りました。
世間から言えば、いろいろ始めるのに「もう、遅い。」と言われることもあります。
でも、「本当に、今の生き方をあと何十年も続けたいのですか?」
と聞かれると「いいえ。」です。
実は香港に来て専業主婦を10年間した後、私は再び香港で就職して働き始めました。
その時にも「30代からじゃ遅いわよ。」そんなことを言う人もいました。でも、そこから9年間でしたが、多くの人が出来ないような経験を仕事を通してさせてもらいました。
しかし、仕事が忙しさを極めたときに(出張で香港にいないことがほとんどでした)、自分の優先順位が一番であったはずの家族から遠く離れている自分に気がつきました。
「自分の時間を取り戻したい。」「家族との時間を取り戻したい。」
その時、離れて暮らしていた母は、癌に...後に末期癌が発覚しました。
香港の姑は、老人性痴ほう症で介護が必要な状況でした。
でも、旦那は海外単身赴任で香港人なのに香港にいないという状況。
忙しすぎて、体も精神的にも...もう手が回らない状況になりかけていました。
でも、正直、仕事は大好きでした。
しかし、国境を越えて行き来する仕事のスタイルにその頃のわたしは違和感を感じていました。
後にわたしは部署移動を提出し、その1年後には退職届を提出していました。
重要なことは、過去10年間で働き方がこれだけ変わったのだから、次の10年ではもっと変わる。そのときにあなたはどういう生き方をするの?
正直言うと、仕事自体はすごく好きな仕事だったので、しばらくは自分の出した仕事を辞める決断に後悔の念が付きまといました。自分が決めたことだったのにです。失う代償が大きすぎると思ったからなのですが...でも、あの働き方は出来ませんでした。
海外での主婦時代10年、会社で働いた9年、それからの自分。
いろいろな意味で変わり続けてきた。だから、これからの10年も自分は変わり続けることが出来るんじゃない?という不確かな確信がある(笑)
だから、この先10年も真剣にどういう生き方をしていくのか追及していきたいです。
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ひとつの収入源に頼るということの危険性
最近特に考えるようになったのは、以前は当たり前のように一つの収入源に頼っていました。しかし、今の世界情勢、日本の経済状況を見るのであれば、サラリーマンだけでなく、経営者、フリーランス、自営業も同様に、収入源を1つに依存することは非常に危険な状態でないかということです。
目の前の「忙しすぎる生活」に不満や違和感を抱きながらもそこから抜け出せない、そのもっとも本質的な原因は「収入源」を一つに依存していることにある。
サラリーマンであれば、会社の状態が悪くなったら自分の生活に直結してしまいます。
経営状況の悪化で、早期退職、クビ...会社の倒産が日常で起こっています。
経営者も1つの取引先からの売上が自社の収入源の多くの割合を占めているとしたなら、その会社が傾いたり、取引がなくなってしまったら会社は影響を受け、傾いてしまうでしょう。
フリーランスも同様です。わたしも今はフリーランスとして働いていますが数社のクライアントとお取引をさせてもらっています。1つの仕事や1つの取引先に依存してしまうとやはり、現状を維持しようとして選択の幅が狭くなり、保守的な考え、行動をしがちになり、クライアントを失ったときの影響はかなり大きい影響になるからです。
複数の収入を得ることによって、ひとつがダメになったとしても他があるという余裕が生まれます。その余裕のおかげで仕事を選択できるし、前向きな形でいろいろ取り組むことができます。
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旅するように生きる
旅をする時間というのは、だれにとっても特別な時間ではないでしょうか?
旅に行くとその時間の過ごし方、感じ方、すべてが新鮮で特別になるような気がします。そのことを著者は、以下のように書いています。
たとえば、いつもの生活圏で目的のない1時間を過ごすのと、念願叶ってやっと来れたコペンハーゲンで過ごす出発までの最後の1時間を比べると、「同じ1時間でも、その価値はまったく違う」と感じられるのはぼくだけではないだろう。
こういうときには、だれもが「この1時間を何に使うべきか?」と本気になって考えるはずだ。大げさに言えば、余命を宣告された人の1年と、目標もなくダラダラと生きているひとの1年の濃度がまるで違うのと同じように。
確かに旅に出ると時間の濃密さが違いますよね。
毎日という編本かもしれない日々が...このように旅するように生きる濃密な人生でありたいと...最近大事な人を亡くして、以前よりそう思うことが多くなりました。
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ミニマムライフコストを把握する
ミニマムライフコストとは、「自分や家族が健康的に生活するために必要な最低限のお金」のこと。これさえわかれば、「これ以上は無理して稼ぐ必要はない」ということに気づくのと同時に、無駄な出費こそがもっともハイリスクな行為という「お金の本質」を知ることもできる。
自分の生活はいくら稼げば成り立つのか。それを把握した状態で生きることが、お金への焦りや、お金を失う恐怖からの解放につながる「自由への近道」なのである
月にいくらの収入があればいいのかご存知ですか?自分や家族が健康的に生活するために必要な最低限のお金を把握することをしておけば、不安や恐怖からの解放につながりますね。だって、それだけは確保しておけばなんとかなりますから。
必要以上に余分な収入を稼ぐために自分の時間を使うことがなく、それらの時間を自分がやりたいことに使えるようになりますね。自分が価値を置いている大事なことの為に、時間の為に、人の為に...
「あなたの人生で本当に必要なことにはお金を投資せよ。」「あなたの人生を作る重要なものは必ず手に入れよ」と僕は言いたいのである。つまり人生を「不自由」にするものにはお金をかけず、人生を「自由」にするものにお金をかけよ、ということだ。
結局のところ、ミニマムライフは自分にとって「何が価値があるもので、そうでないかを見極める」だと思います。
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誰にでも向いているわけじゃない
この本を書いている方がこの見出しに書かれていることを言っています。
なので、妙に説得力があるように聞こえます(笑)
「モバイルボヘミアン」という生き方も著者が自分の生きたいと思うその在り方と方法に力を注いで、集中してきたからこそ、今の彼らがあり、自らの生き方「モバイルボヘミアン 旅するように働き、生きる」ということをしています。
確かに多くの人は...
自分が本来いるべき場所に身をおいて、夢中になれることや、好きなことや得意なことにできるかぎり多くの時間と労力を投資すべきなのに、皆必死になって「そうでない場所」で「そうではないこと」に人生の大半の時間を費やしてしまっている。
世の中が良いと言ったから、世間の価値観がこのように言っているから...と自分の思いや価値観、心の思いなどを置き去りにして、多くの人が人の意見、価値観に影響されていると思う。
そして、私自身もそうだったと思う。
自分の本当の思い、願いを知ることはとても重要なこと。
この「モバイルボヘミアン」的な生き方に憧れる方も多いと思う。
しかし、自分にとっての価値観を見極めないとこれもまた、自分の生き方ではなくなってきますね。その時に完全な答えも出ないとは思います。それだからこそ、この「人生の壮大な実験」を自分の意志で選び取り、納得して進む。という大事なことをもう一度考えさせられる。
著者は、読んですぐにことを始めるのではなく、以下のように言っています。
すぐに行動を起こさずに、まずは一度立ち止まって、「今のままでいいのか?」という質問を自分自身に問いかけてもらいたい。
テクノロジーも進化する、働き方だって変わる。生き方も変わる、旅の仕方だって変わっていく。
そんな状況の中で、あなた自身が変わらないまま10年という時が経ってしまったその時「あなたはどうなっているのか?」と
最後に
こういったすでに成功した人たちの本を読むと決まって抱く素朴な思いは「この人達は特別だからこんな生き方ができるのではないか?」ということではないでしょうか?
「普通の人は無理だよ...」と。
でも、先駆者がいるということは不可能なことではないことを証明してくれているし、このように私たちが自分自身をもう一度考え直し、どのような生き方を求めているのか?と真剣に考え、行動に移していくとき、真剣に彼らのような生き方を目指すのであれば、道は開かれていくのだと思う。少なくとも私はそう思いたい。
簡単な道じゃないかもしれない。時には「ほら、駄目じゃないか!」そのように言う人がいるかもしれない。でも、自分で決めたこと。覚悟をしたことならば...どう転んでも後悔しない。するかもしれないけど、自分が決めたこと...
しいて言えば、「しなかったこと」で後悔するような生き方はしたくないと思う。
私自身は100%自分の生きたい人生を歩んでいるか?と言えばそうではなくて、家族の状態、環境の中で、今できる中での優先順位を大事にしています。
このモバイルボヘミアン...これからの働き方・生き方を考えてみたい人には、
選択を広げてくれる書籍になるだろうと思う。
ろみい(RomieRomie5)