こんにちわ。ろみい(@RomieRomie5)です。
少し前に給食のおばちゃんから高級ホテルの幹部になった方の記事を読みました。おばちゃんというのは失礼なくらい洗練されていて、記事を読み進めていくほど、彼女の生き方に関心が沸いてきました。
まず、彼女に興味を持った記事がこちらでした。
記事を読んだ後に詳しく知りたいなと、彼女の「専業主婦が就職するまでにやっておくべき8つのこと」Kindle本を購入しました。時間はかかりましたが、やっと読み終えました。笑。
読んでいて共感できるところが多くありました。きっと多くの女性、いや、男性にとっても励ましになるかもしれません。この本に書かれていた印象に残ったところと自分の思いを今日は書いていきます。
- 薄井シンシアさんと自分が重なったところ
- 薄井シンシアさんプロフィール
- 専業主婦はキャリア
- 仕事 に 生かせる 専業主婦 の 能力 を 四つ
- 献立スケジュールも合理的
- 一生をかけてのワークとライフバランス
- 最後に
薄井シンシアさんと自分が重なったところ
失礼と思いながらも、シンシアさんと自分が重なったところがありました。それは、こどもが生まれても働く、生涯現役で働きたいと思っていたわたしでしたが...こどもが生まれて来てから、「自分の手で育てたい。」という思いが強くなったところでした。
香港という環境であれば、お金持ちでなくてもお手伝いさんを雇うのが一般的。どちらかと言えば、雇ってでも「働く」ことを推奨する人が多いくらいです。
でも、わたしは長男が生まれたときに「使命」を感じてしまいました。笑。それは、主人の理解もあったから可能なことでしたが、10年間わたしは主婦として、家庭を切り盛りし、2人の子供たちを育てていきました。。
シンシアさんはとても優秀な方で、子供を産んだ後も、絶対に復帰すると思っていたそうですが、出産後に芽生えた「この子を育てることが私の最大の仕事になるんだ」という直感のような感情に従って、すっぱり仕事を辞めて、その後17年間、家事と育児に専念されています。
薄井シンシアさんプロフィール
1959年、フィリピンの華僑の家に生まれる。日本国籍。国費留学生として20 歳で来日。東京外国語大学卒業後、日本人と結婚。 貿易会社に2年間勤務。
外務省勤務の夫を支え、30歳で出産した娘を育てるために専業主婦の道を選ぶ。5カ国で20年間暮らす。 娘のハーバード大学入学と同時に就職活動を開始。
47歳で〝 給食のおばちゃん〟からカフェテリアマネージャー( タイ)、会員制クラブの 電話受付 アルバイト( 日本) を経て、ANAインターコンチネンタルホテル東京に入社。 勤続3年で営業開発担当副支配人になる。現在、5つ星+のラグジュアリーホテル に勤務。
国費留学生としてフィリピンから来日した薄井シンシアさんの経歴は、非常にユニークですよね。現在は5つ星の外資系高級ホテル、シャングリ・ラ ホテル東京に勤務するスーパーキャリアウーマン。
47歳で社会復帰してからのキャリアとは思えません。ご主人が転勤族で彼女は、旦那さんとお子さんを支えるため、国を転々としてきたということです。その海外生活での経験、英語も堪能、海外での仕事の経験が少しあったとしても...日本へ帰国した彼女は、就職をしようと思っても、海外での経歴なんて全く評価されずゼロからのスタートだったと言います。
専業主婦はキャリア
そんな彼女は専業主婦はキャリアだと言います。
専業主婦 に なる と 決め てからは、 家事 と 育児 に 全力 を 注い だ。 これ が 私 の「 キャリア」 に なる。 だから、 いい加減 な 仕事 は でき ない。 そう 自覚 する こと で、 私 は 仕事 への 思い を 断ち切り、 自分 の モチベーション を 上げよ う と し た の かも しれ ない。 実際 に、 家事 に 取り組む 姿勢 は 変わっ た。 漫然と こなす のでは ない。 真剣 に やる。 あたかも 会社 で 仕事 を する よう に、 私 は 全力 で 専業主婦 を し た。
このような思いで物事に取り組むことは、素晴らしいと思う。わたしが主婦の時は、やはり香港の料理や慣習を習うために一生懸命だったけど、彼女が取り組んだ合理化には取り組まなかった。やっていたら、今は、もっと違っていたかもね。
仕事 に 生かせる 専業主婦 の 能力 を 四つ
それでも主婦というのは、本当にすごい仕事を同時にしています。育児をしながら、料理を作り、その隙間時間にササッと掃除をし、少し時間が空いたなら決まった毎月の支払の確認をする。特に育児は、自分の思い通りにならないことばかり...そんな経験が役に立たないはずはない。
1、 マルチタスク 能力
料理、掃除、家計管理、育児、PTAの集まりなど、事務的処理から肉体労働、お付き合いまですべてこなす。これはマルチタスク能力です。
2、 クリエーティビティ
お弁当作り、こどものイベントのコスチューム作り、季節ごとのお祝いなど
わたしも子供たちのコスチュームなど作ったけど、すごく喜ばれました。
これもクリエイティブよね。
3、 ホスピタリティ
家族付き合い、お友達との付き合い、生活の中で培われた細やかな心使い、優しさは、仕事で十分に求められる要素です。
.4、 主婦 目線
世の中の商品やサービスは、主婦にどれだけ受け入れられるかは非常に需要な要素。
これを積極的に取り入れ、理解する企業が増えてほしい。
家事、育児ほど忍耐が必要で、多様な仕事はない。
会社 で 一つ の 決まり きっ た 仕事 を する 以上 に、 家事 育児 は 煩雑 で 忍耐 の いる 仕事 ─ ─ なん でも 屋 だ。と彼女は言う。
献立スケジュールも合理的
「一ヶ月間の夕飯の献立スケジュール」とは、月曜は豚肉、火曜は魚、水曜は牛肉......と曜日ごとにメイン食材を割り振って、1ヵ月分の基本献立をあらかじめ決めてしまうというもの。
この「夕飯の献立を考える」という行為って...毎日のことになると大変で面倒だったりするんですよね。本の中には1ヶ月分の献立スケジュールが書かれているんですけど、これはいいと思いました。特に働いているママたちにおススメです!
いきなり一ヶ月は大変でも、一週間の献立を先に考えておくだけでも、かなり効率化が測れますよね。これは、早速マネをしています!
他にも、家事を効率化するためのヒントがたくさん盛り込まれていて、すごく参考になります。
一生をかけてのワークとライフバランス
年齢を重ねていくほどにその時に必要なこと、予定を立てていたことが変わることもあります。このシンシアさんの言葉は何かしらライフバランスについて示唆を与えてくれるのではないでしょうか?
昨今、ワーク・ライフ・バランスとよく言われるけれど、一日、一週間、一カ月単位で捉える考え方ではなく、一生をかけてワークとライフのバランスをとるという考え方があってもよいと思う。
私は、三十〜四十代を主婦に専念した。とても満足だ。そして、いまは仕事に専念し、おそらくこの先十年は仕事に生きることになるだろう。つまり、私にとってワークとライフのバランスは十分に取れているのだ。
この言葉も印象に残りました。
子育て後も専業主婦というレッテルを貼られたまま、さりとて仕事に復帰する手段や機会も中途半端なまま、社会と家庭のはざまで宙吊りにされている。専業主婦になったら一生仕事に戻れないと、いったい誰が決めたのだろう?
実際には、シンシアさんのように47歳で就職活動をして、主婦が仕事を得るのは難しいことだとは思います。彼女自身も、日本に戻ってからの就職活動は難航し、50代目前の主婦にはパートしかなく、最終的にはコールセンターの受付をを選んだそうです。
それでも、そんな中からでも日々の努力と強い意志で、「今の状況よりもさらに前へ」「さらに良い仕事をしよう」と目の前の仕事に取り組んでおられたシンシアさんは素晴らしいと思います。また、どんな仕事であってもプライドを持ち仕事することは可能だし、50代からでも出来るんだと、これからに続く女性の見本になるような生き方は素敵だと思います。
最後に
誰もがシンシアさんのような人生の選択は難しいと思うのです。子育てにどれだけ手をかけたくても、家計の都合で働きにいかなくてはいけない方も多いし、今は女性が外で働くことが、今まで以上に当たり前になりつつある時代ともいえるでしょう。
でも、彼女の生き方の中から共感したのは
・自分の納得した選択をしてきたこと。
・目の前にあることに常に一生懸命に取り組んできたこと。
・始めるのに遅くはないと証明し続けていること
わたしたちも人生の中思い通りにいかないこともあります。思いもよらず人生の方向性が変わってしまうこともあります。それがどうしようもない決断だったとしても、悔しい決断だったとしても...病気だったり、家族の事情だったり...
そして、納得して人生の選択をしたつもりだったけど「悔しくなったり」「自分だけ取り残された感覚」になることもあるのです。
それは、女性にも男性にもあります。
でも、やっぱりいつからでも挑戦したい。あきらめたくない。
0からでもいいじゃない。もう一度、やってみよう!!!
そういう自分を持ち続けたいと思います。
では
ろみい